きもの美人になるために

着物をキレイに着てべっぴんさん

シーンに合わせて着こなす

着物にもいろいろな種類があり、TPOにあわせた着こなしが必要です。まずは着物の種類と格を把握しましょう。最初は素材の違いから紹介します。着物には、正絹、ウール、木綿、麻、化繊といった種類があります。正絹はあらゆるシーンで活躍する素材です。着物と言えば絹だと思っている方も多いでしょう。ウール、木綿、麻はカジュアルなシーンで身につけます。あらたまったシーンには適しません。化繊は技術の進歩により、様々なシーンに対応できるようになりました。高級な化繊の着物は、安価な正絹の着物より格が高くなることもあります。次に着物の種類ですが、格の高さがはっきりと決まっています。最も格が高いのは、未婚女性であれば振袖と色留袖、既婚女性であれば黒留袖となり、第一礼装となります。

次に格が高いのは訪問着となり、こちらは未婚、既婚を問いません。紋を入れると色留袖と同じ格になります。訪問着についで格が高いのは附け下げ、附け下げ訪問着となります。附け下げは色や柄、織り、素材によって、礼装扱いになったり街着扱いになったりします。街着としては、小紋と織の着物が一般的です。浴衣は本来寝巻きでしたが、現在では夏の街着として扱われています。例外的なものとして色無地の着物があり、紋なしなら街着、一つ紋なら略礼装、三つ紋で礼装となります。それでは着物をシーンごとに使い分けるには、具体的にどの格のものを身につければ良いのかを紹介します。結婚式やドレスコードのあるパーティーなどでは、留袖、訪問着、振袖が基本となります。

三つ紋の色無地、附け下げ、附け下げ訪問着も礼装扱いになりますが、招待者や会場の格によってはふさわしくない場合があります。演劇や演奏会の鑑賞といったちょっとオシャレをしていきたい、という場合は附け下げや軽めの訪問着を着用します。普段のお出かけには、小紋、紬や絣などの織の着物を着用します。さらにシーンに合わせて着こなすためには、着物と帯、帯締め、帯揚げの組み合わせも重要になります。帯には袋帯、名古屋帯、半幅帯といった形による区別、お太鼓柄、三通柄、全通柄などの柄つけによる区別などがあります。これらと着物を組み合わせて着こなします。

最もあらたまった席には、留袖や振袖に全通柄の袋帯を合わせるのが良いでしょう。帯は吉祥文様、金や銀の箔が入ったものなど、着物と釣り合う格の高いものを締めます。少し砕けた席ならば、訪問着に名古屋帯、附け下げに袋帯といった組み合わせでも構いませんが、着物と帯の格を揃えるようにします。観劇などには、附け下げや洒落小紋に名古屋帯を締めると良いでしょう。普段のお出かけには、小紋や紬、絣などの織の着物に、名古屋帯や半幅帯を合わせます。以上、簡単ではありますがご参考までに。